COLUMN

2025/

07/09

電気と日本酒。いま、わたしたちができること

再生エネルギー哲学日本酒

日本のエネルギー自給率は、たったの13%ほど。
これ、電力・エネルギーの業界にいれば当たり前の数字なんですが、一般にはあまり知られていないかもしれません。

でも、これはとても大事なこと。なぜなら、エネルギー自給率が低いということは、電気やガソリンなど、生活の根っこを海外に頼っているということ。つまり、政治や戦争、円安などの影響をモロに受けるということです。そしてその影響は、最終的に電気代として、私たちの生活に直結します。

じゃあ、どうしたらいいのか?いきなり「エネルギー政策を変えよう!」なんて言っても、世の中はすぐには動きません。でも、私たちにできることもある。

たとえば、「日本酒」を選ぶこと。

え? 日本酒? と思われたかもしれません。

でも、日本酒は日本の水、米、風土、そして人の技が詰まった、まさに“日本産エネルギー”のかたまり。地域の太陽と水と土が育てた米を使って、地元の人が醸す。そこに再生可能エネルギーを掛け合わせることで、エネルギーも地域産にできる。

つまり、私たちはお酒を選ぶという行為を通じて、エネルギーの未来にも関われるんです。しかもそれは、難しい話ではなく、「おいしい」と感じること、「美しい」と感じることを通じて。

経済合理性ばかりが優先されるこの時代。でも、世の中を本当に動かしてきたのは、いつだって“粋”な感性だったと思うんです。お金じゃなくて、美意識。数字じゃなくて、物語。

食や酒を通じて、自然を感じ、つながりを大切にする生き方。そんなところから、エネルギーの未来は変えられるのではないでしょうか。

執筆者:柏崎和久

株式会社I.T.I、SAKERISE代表取締役

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