COLUMN

2020/

08/29

地域循環共生圏としての「SAKE RE100」

再生エネルギー日本酒

「地域循環共生圏」という言葉をご存じだろうか。

これは、環境省が提唱する考え方で、
各地域が美しい自然景観などの地域資源を最大限に活用しながら、自立・分散型の社会を形成し、さらに地域ごとに資源を補完・支え合うことで、地域の活力を最大限に引き出していく構想である(環境省ホームページより)。

地方で再生可能エネルギーを導入・拡大することは、単に二酸化炭素(CO₂)の排出を減らすという環境的な意味合いにとどまらない。それはまさに、「地域循環共生圏」を実現する行動そのものである。

地域でエネルギーが循環すれば、そのエネルギーを使って生まれる経済活動によって、地域内でお金が回り、雇用が生まれ、人が育つ。「再生可能エネルギー」と聞くと、どこか地味で難解な印象を持たれるかもしれない。だが実際には、地域に命を吹き込む“血液”のような存在なのだ。

そして実は、日本酒づくりにも、同じ思想が宿っている。それが、「ドメーヌ化」という形で表れる。水も、米も、人も、エネルギーも、地域に根差して循環する。それこそが「SAKE RE100」の目指す姿だ。

一見、関係がなさそうな「日本酒」と「再生可能エネルギー」。だが、この二つの“マリアージュ”によって、私たちは美しい地方の未来を、確かに創り出すことができるはずだ。

執筆者:柏崎和久

株式会社I.T.I、SAKERISE代表取締役

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