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日本酒・新酒のできあがり風景

いよいよ本格的に寒くなってきました。
今季最強寒波のニュース、積雪の風景がテレビでも登場してきましたね。

酒蔵は、年末が最も忙しく、出荷のピークとともに酒造りも進みます。

当蔵でも新酒は続々と搾っておりますが、先日今シーズン初回の「袋吊り」をしました。

「袋吊り」とは、搾り方の一種です。

圧搾機による搾りが業界では主流ですが、出品酒や高級酒には、「袋吊り」による雫取りを行うことが多いです。
仕組みは単純で、酒袋に醪を小分けに入れて、吊るすだけ。
加圧をしないので、雑味を最小限に抑え、とても上品な味のお酒が抽出できます。
ただし、ほとんど量が取れず準備片付け含めとても手間がかかるので、特定のロットだけにするのが普通です。(主に高級酒のみ)
酒蔵によって道具や吊り方は色々で、DIY感漂うのが日本酒蔵らしいです。

また、搾られたばかりの新酒(いわゆる無濾過生原酒)は、特に色があるのが特徴で、「青冴え」と呼ばれたりします。

酒蔵の中で現物を見るときれいなエメラルドグリーンのように見えるのですが、写真だとやや伝わりづらいです。
ホーロータンクの上から見る下の写真のような風景は、蔵人の日常です。

当蔵の透明タンクで搾ったお酒を受けた時の写真が下のものです。
こちらのほうが、色がわかりやすいかもしれません。

ちなみに、あまり磨かない純米酒などは、ここまで青くなりません。もっと褐色です。
米をある程度磨いた吟醸クラスがより顕著で、この青冴えは、良酒である判定の1つになります。

結構誤解されるのですが、日本酒はそもそも透明ではなく、色があります。
水のように透明な日本酒は、炭素濾過がされているものになります。

白い陶器の蛇の目で無濾過生原酒を注いでみると、青冴えが確認できるかもしれませんよ。

西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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