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猛暑の中で、酒造り!?

今年は異常な速度で梅雨が明けましたね。

1951年以来、関東甲信では最も早い梅雨明けだそうです。
連日、蔵の外の温度計は40度を超しており、猛暑の中、作業をしております。

もちろん、日本酒造りは夏場は全く向かない、到底問題外の気温です。
(四季醸造は、冷蔵完備された工場などでしたら大丈夫ですが、多くの蔵は夏場は日本酒は造らないです)

例年ですと、夏場は酒造りはお休みで、瓶詰め作業や蔵のメンテナンス、販売関係や、蔵によっては冬の連続勤務に向けたまとめての休暇が入ったりします。また、酒造技術の理論的な勉強会は、この夏場に各地で色々開催されます。

日本酒蔵は、蔵人の半期雇用が主流だった働き方や、杜氏制度や高齢化の時代の流れに直面しており、通年雇用の社員造りにシフトする蔵が多い中、業界特有の課題も抱えています。
様々なジャンルの酒造りをする酒蔵業界も、季節変動・冬場一極集中型の背景があったりします。

当蔵(西堀酒造)では、今年度新たに蒸留酒(ウイスキー・スピリッツ)造りに挑戦中です。

蒸留酒ですと糖化や発酵の温度帯が高く、ここまで激暑だと微妙ではありますが、基本夏場でも全く問題なく、むしろ冬の寒い時期よりは省エネで酒を造ることができます。

↑麦芽の粉砕の様子。粉塵が舞うので炎天下に引っ張り出してやりましたが考えものです

今日は汗びっしょり状態になりながら、麦芽の糖化を行いモルトウイスキー用の仕込みを行いました。タンクなど、日本酒用の余っていたホーロータンクを復活させて使っています。道具は色々応用できます。

日本酒蔵ならではの発酵技術を活かすため、敢えて業界に全く知見が無い「清酒酵母」でやってみております。書ききれませんが、課題だらけで仮説仮説、やってみないと分からないことだらけですが、それが酒造りの面白さでもあります。

厳しすぎる暑さが続いていますが、熱中症に注意しすぎるくらいで適度に休憩取りたいところですね。

汗びっしょりになりながらの作業も、酒造りとなると意外と没頭してしまうものです。
日本酒をはじめ、酒造りの世界はハマる人はハマる面白いものなのです。

西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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