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SAKEの未来を握る「唎酒師」

日本酒のソムリエ「唎酒師」。飲食店をはじめ、様々な業界で活躍しているが、私はエネルギー業界に立つ「唎酒師」だ。資格認定をする「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会」(SSI)によると、「唎酒師」は、日本酒を造る酒蔵と消費者の間に立ち、季節やシチュエーションなどを考慮して、日本酒の美味しい飲み方を提案するプロフェショナルだとのこと。料理好き一家で育ち、酒好きな自分が、「日本の酒を語りたい!」と思い、資格を取得したのは自然な流れで、日本酒に関する知識を習得できたことはもちろん、仕事に幅ができ、日々の楽しみが増え、人間的に幅ができたことが何よりも良かったことだ。実は、いつも酔っ払いのオッサンも、こうして、唎酒をおこなっている。蔵元が行う唎酒は、「出荷する日本酒に欠点がないかを見つけるマイナス評価」が主体なのに対し、唎酒師が行うテイスティングは「お酒の魅力や強みを見出し、料理との相性を見つけるプラス評価」なのだ。戦後の米不足の影響で、醸造アルコールや糖類で増量した日本酒が主流になった時代は、お酒からどれだけ税金を徴収できるかでランクが決定されるような級別制度の時代だった。そんな当時のテイスティングは、戦後の税制上重要な役割を果たしてきたが、これからの時代、日本酒の魅力をしっかりと把握したうえで、飲み手に最適な提案をする能力が大切だと感じるのだ。国税庁の統計によると、日本酒の国内消費量は減少しているが、海外輸出に目を向ければ、ここ10年で、数量ベースで2倍、金額ベースで3倍に伸びている。これは、酒造メーカーをはじめ、日本酒に関係する多くの人達の頑張りのおかげだ。ただ、このような状況で、日本酒の正しい知識を持ち、その魅力を伝える人が不足している。日本酒が正しく継承され、日本酒を通して世の中を良くしていくには、日本酒のプロフェッショナルである「唎酒師」の存在が必要だ。世界に目を向ければ、日本酒の未来を握るのは、若き蔵元と、唎酒師かも知れない。唎酒師:柏崎和久

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