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進化する日本酒造りの世界

日本には、異文化を取り入れ、独自にカスタマイズ・適応させる土壌があります。よく言われるように、ハロウィンやクリスマスを祝い、初詣では神社に参り、お寺で手を合わせ、チャペルで式を祝う、等々。ここには、古来日本人がその土壌で信仰してきた「神道」の世界観が関係しており、山や海、川、食べ物、道具など、自然から身近な物に至るまで、あらゆるものに八百万(やおよろず)の神々が宿るという考え方があります。仏教が伝来して以降、神道と組み合わさることで、衆生(生き物)以外にも神々が宿るとする独自の思想が生まれ、今では仏教やキリスト教はじめ、神々が併存することに抵抗なく受け入れられてきた歴史があります。文明開化の明治期以降、あらゆる異文化のものが日本に流入し、「和洋折衷」の発想も多くなってきました。日本酒の世界でも、いま、ワインなどをはじめとした洋酒の世界の発想を取り入れた様々な取り組みが行われています。たとえば、ワインの世界でいう”アッサンブラージュ”(仏)。アッサンブラージュとは、ワインの原酒を混ぜ合わせる伝統技法の1つです。これを日本酒の世界にも応用する事例などが出てきています。実をいうと、日本酒の調合(ブレンド)そのものは昔から一般的に行われていたものですが、数10種類にも及ぶ日本酒の原酒を高度な技術で創造的にブレンドしていくという手法は、ほとんどありませんでした。また、日本酒をワイン樽・シェリー樽等で貯蔵熟成させる、従来の「(杉樽の)樽酒」とは異なった商品も出てきています。樽そのものの素材のこだわりや、使用回数、熟成期間など、日本酒の世界ではあまり意識されてこなかった観点が取り入れられています。さらに、海外現地でクラフト・サケを醸造するマイクロ・サケ・ブルワリーもどんどん登場しています。日本では酒税法上、日本酒醸造に使用できる原材料等は厳格に規制されていますが、最近ではクラフトビールの発想を積極的に取り入れ、今までになかった方法(たとえば香草類の添加など)で製造する方法などが増えてきています。時代の変化とともに、多様な文化と技術を積極的に取り入れ、進化を続ける次世代型日本酒にも注目です。西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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