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持続可能な酒造りにむけて

今、日本のものづくり産業の代表格ともいえる自動車産業に転換の時代が来ていると言われています。今脚光を浴びているEV車といえば、あのテスラ(TESLA)でしょう。車本体のみならず、同社の蓄電池技術やメガパック建設など、今後の産業の未来を予感させる動きが加速しています。各国のCO2削減方針の表明からしても、この動きは加速すると思われます。(出典:https://www.tesla.com/ja_jp/megapack)酒造業に身を置くものとしては、まるで対岸の火事、別世界のことと思うかもしれません。しかし、ものづくり産業・製造業でもある酒造の世界でも、道具や機械は必須です。道具の進化は、時代とともに移り変わってきました。たとえば、一般的に日本酒は瓶(一升瓶など)に入ったものをイメージされると思います。ですが、一升瓶が登場したのは1901年とされており、瓶が登場する以前は、日本酒は樽で運搬されていました。酒屋さんの店先で、その樽の中にあるお酒を升で計量して、徳利に移して販売する、量り売りです。日本酒の場合、戦前は樽とガラス瓶の比率は6対4程度だったものが、1965年(昭和40年)頃には、ほとんどがガラス瓶になったそうです。桶や陶器、徳利の時代から一升瓶というものに移り変わったり。業界によってその速度の差はあれ、ものづくり産業で創意工夫はいつの時代も必要だと考えます。2009年~2019年の10年で、1MWhあたりの電力価格がどう変化したかを示す、下記のグラフをみてびっくりしました。参考:なぜ再生可能エネルギーの発電コストは急速に安くなったのか?※「均等化発電原価(LCOE)」とは、いわゆる収支トントンとなる原価。発電所の建設コストや耐用年数、継続的な運用コストから赤字にならないために顧客が払うべき最低限の価格を算出したもの。Coal(石炭火力発電)のコストは殆ど変わりませんが、たとえば太陽光発電コストは劇的に減少しています。これから新たに作られる発電設備に関しては、再生可能エネルギーの方が安くなっている事実があるようです。出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP蓄電池技術の進化、メガパックの建設など、どんどん電力がスタンダードとなる時代へと動いています。ガラス瓶もそうでしたが、大量生産とともに導入が加速していきます。それと同時に、箱の規格やサイズも変わっていきました。(一升瓶6本入のP箱など)EV車のようにエネルギーが電力ベースとなれば、機械や醸造プロセスを含め発想の転換が必要になってきます。また、将来的に再エネ発電による自給自足が実現できれば、「持続可能な酒造り」に一歩近づくことができます。今、従来の「半年住み込み休みなし」が当たり前だった労働環境の見直しが酒造業界でも迫られています。「持続可能な酒造り」には、水源や田んぼ含め、考えるべき要素が多々あります。醸造工程のサステナビリティ実現にまずフォーカスし、本プロジェクトを進めていきたいと思います。西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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