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SAKE RE100が見据える時間軸

「旦那さん」「番頭さん」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか?昔話などを聞いていると、よく出て来る言葉ですが、現代の日本ではピンとこない言葉だと思います。特に、平成生まれの私にはなかなかその感覚がわかりません。私の家業である酒造業は、もともとは近江商人の出身です。明治五年に10代目当主、西堀源治郎(三左衛門)が現在の栃木県小山市の蔵で酒造りをはじめました。昔話を聞くときに、本家のある滋賀県から見て、関東(栃木)の酒蔵を「店(みせ)」と呼んでいたのを覚えています。これは、後になって「店(たな・みせ)」という意味だったのだと理解しました。「店(たな・みせ)」というのは、株式会社の制度が日本に輸入される以前の商いの世界で出てくる言葉です。店に住み込み丁稚(でっち)となり読み書きそろばんを覚え、手代になり番頭になり、暖簾分け…、といった、現代の株式会社の制度とは異なる独特な文化があったそうです。この背景にあるのは、「持続性・安定性」の考え方だと思います。事実として、日本は世界で最も老舗企業の数が多い国の1つです。つまり、現代的な株式会社が「短期的な回収と利益」を主眼にしているのに対して、「店・大店」といった20世紀より前の商い文化は「長期的な継続と安定」を主眼にしていたということだと思います。※NYダウ600ドル超下落 投機的動きに警戒強まる(日本経済新聞WEB版2021.1.28)21世紀現在、成長拡大一辺倒の資本主義を見直す動きが始まっています。SDGsやESG投資はじめ、持続可能な社会へのシフトが重要視されてきています。多くの酒蔵をはじめ、日本の老舗企業は「継続性」という長期的な時間軸を持っていると思います。同時に、脱炭素社会の実現を目指すエネルギー・インフラ産業は、そもそも長期的な時間軸の上に成り立っています。その意味で、再生可能エネルギーで酒(SAKE)を醸す「SAKE RE100」は、この先数年の短期的な時間軸ではなく、長期的な時間軸を見据えています。しっかり持続する・循環する仕組みをつくること。全国に1400近くあるといわれる酒蔵が、今の向かい風の現状で、いかに再エネシフトしていけるか。再エネで醸す、21世紀の新たな酒造りの実現に向けて、今年本格的に動いていきたいと思います。西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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