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光を使った酒造り

酒造りのシーズンは、10月から3月頃までが一般的です。寒い時期しか、醸造には適さないからです。参考:「寒造り」の季節へそろそろ山場は終わり、最後のラストスパートにさしかかっている蔵も多いのではないでしょうか。今シーズンは、コロナ禍で飲食店需要が一気に下がり、仕込み数量も減石のところが多いと耳にします。当蔵(西堀酒造)も、例年より仕込み本数を減らしました。毎年お酒を造ることができることがいかにありがたいことか。改めて実感させられるシーズンでもありました。当蔵も最終盤に差し掛かっております。今シーズンの締めとなる仕込みは、透明タンク醸造による赤色LED光照射発酵のお酒です。何とも違和感のある光景ではありますが、従来の「温度による発酵管理」に加えて、「光による発酵管理」という新たな要素を取り入れた、今までにない形の醸造方法に挑戦しています。昨年末に実施した青色光の取り組みを通して、従来の発酵過程の分析値と異なる結果・知見を得ることができました。今期最後の試験醸造を兼ねて、赤色LED光の効果を見極めています。真っ暗な蔵の中でも赤く光り続けるLEDライトは、太陽エネルギーを注入すべく、電源には昼間に太陽光パネルで発電した蓄電池を用いています。電力をいかに調達するか。私自身、数年前まではまったく気にもとめていなかった観点でもありました。酒造りにおいても当たり前ですが、電気は絶対に欠かせません。水を送る作業一つとっても、今どきポンプを使わない蔵はまずありませんし、井戸から人力で水を汲み上げる前時代的な作業をわざわざ選択するのも、それは違う気がします。時代とともに、技術も思想も変化していくのが自然なあり方だと思っています。「コンセントのその先は?」参考:日本酒を飲みながら、コンセントの先を考えてみよう!この問いが頭の片隅にあると、再生可能エネルギーの利用もできそうかな?と動き始めることができます。一気に100%シフトする、そんなことはまず現実的ではないと、当事者だからこそよく分かります。だからこそ、できる部分から小さくはじめることが大切ではないでしょうか。SAKE RE100では、酒蔵の再生可能エネルギーの導入に向けて、具体的にどのようにシフトしていったら良いのか、心強いエネルギー専門家の知見を多分にお借りしてまいります。【SAKE RE100の資料から】西堀酒造六代目蔵元:西堀哲也

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