SAKE RE100とは?
RE100の酒蔵版として、SAKE RE100を立ち上げました。
ここでは大企業向けであるRE100の概要や、RE100とSAKE RE100との違いについてご紹介します。
RE100とは?
RE100とは、世界で影響力のある企業が、事業で使用する電力の再生可能エネルギー100%化にコミットする協働イニシアチブです。RE100に参加しているのは主に、フォーチュン・グローバル500 企業を含む影響力のある大企業です。
RE100が発足してから参加企業は年々増加しており、2015年3月時点で15社だったのが2022年11月時点では387社になっています。2022年2月時点では、日本のRE100への参加企業数はアメリカに次ぐ第2位です。
また、日本国内のみでも毎月増加しており、加盟を管理しているJCLPによると2022年11月現在、日本の加盟企業数は75社に上ります。
出典:JCLP『RE100・EP100・EV100 国際企業イニシアチブについて』
RE100とSAKE RE100の違い
RE100とSAKE RE100の共通点は、使用電力を100%再生可能エネルギーで調達することを宣言する組織が参加していることです。
一方、RE100とSAKE RE100の大きな違いは、その参加要件にあります。RE100の対象となるのは、以下4つの要件のうち1つ以上に該当する影響力のある大企業とされています。
(2) フォーチュン1000かそれに相当する主要な多国籍企業である。
(3) 電力消費量が大きく100GWh以上ある。(※日本企業は特例で50GWh以上に緩和されています。)
(4) RE100の目的に寄与し、なんらかの特徴や影響力がある。
SAKE RE100への参加要件
RE100の酒蔵版として立ち上げた「SAKE RE100」。
SAKE RE100の目的は、酒蔵の再生可能エネルギー100%の利用を促進することです。
SAKE RE100への参加要件は以下のように定めています。
【SAKE RE100参加要件】
(1) 日本国内において、日本酒を製造するメーカー(酒蔵)または組織であること。
(2) SAKE RE100プロジェクト憲章※へ賛同していること。
SAKE RE100に参加する酒蔵(加盟酒蔵)には、以下の2種類があります。
正会員は、下記の3つの要件を満たす必要があります。
(1) 2050年までに使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを目標とし、自身のウェブサイトで公表すること。
(2) 再生可能エネルギー推進に関する政策提言に賛同すること。
(3) 消費電力量や再生可能エネルギーの割合等の進捗状況を毎年行うこと。
SAKE RE100オリジナルブランドの販売が未定の酒蔵も含みます。
SAKE RE100に参加するメリット
酒蔵は、SAKE RE100に参加することで様々なメリットを得ることができます。
ここでは酒蔵がSAKE RE100に参加するメリットについてご紹介します。
SAKE RE100の加盟酒蔵(正会員)には
「再生可能エネルギー100%に切り替えることを自身のウェブサイトで紹介すること」
という要件があります。
酒蔵のウェブサイトで温室効果ガス排出量削減に取り組んでいることを公表することで、酒蔵ならびに日本酒業界のイメージをグローバル基準に合わせていくことができます。
従来の財務情報だけでなく、環境・社会・ガバナンスの観点から投資を決めるESG投資が増加していることからも、酒蔵が環境問題に取り組んでいることを対外的に公表することは重要です。
日本酒の新たな販路と再エネ導入に対する助言
SAKE RE100に参加すると、新たな販路に向けて日本酒の販売ができます。
この販売を通じて、環境意識の高い消費者様・企業様と繋がり、酒蔵の脱炭素化を推進することができます。
また、各酒蔵の環境条件に応じて再生可能エネルギー導入に関する助言を受けることができます。
さらに、他の酒蔵ならびに異業種企業と交流することもできるため、新たなビジネスチャンスが開ける可能性もあります。
酒蔵はSAKE RE100に参加し脱炭素化に取り組もう!
RE100の酒蔵版「SAKE RE100」についてご紹介しました。
酒蔵の皆さまもSAKE RE100に参加し、脱炭素化に取り組んでいきましょう!