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エネルギーのドメーヌ化

ドメーヌ」、「テロワール」、ワインで使われる用語が、「産地特性」を指す言葉として今や日本酒にも用いられている。その理由は、酒蔵の立地による酒質の違いを訴求したい蔵元の意向もあるが、「地産地消」や「地域循環共生」などの文脈からイメージが先行している場合もある。また、国税庁が、日本酒の価値を高めるキーワードとして、「テロワール」を挙げていることも一因だろう。そもそも酒造メーカーの多くは、昔から田んぼを多く所有していた地方の名主がルーツであり、収穫されて米の余剰分を用いて酒造業を営んできた。私のパートナーである六代目蔵元も滋賀県の名主がルーツである。しかし、戦後の農地解放で農業と酒造業が一体となったスタイルは消え、日本酒の「地産地消」は無くなっていった。だから、「テロワール」や「ドメーヌ」は昔の姿に戻そうとする動きでもあり、一度離れてしまった「米」と「醸」の関係を再び密なものとして築いていくコンセプトなのである。最近、エネルギー業界に限らず、日本酒業界でも「サスティナブル」というキーワードが用いられている。これは、「地球や環境にやさしく」という価値観を含んでいる。いま、まさに、酒造業とエネルギー業が連携することで、「エネルギーのドメーヌ化」という新しい価値を吹き込む機会だと強く感じている。六代目蔵元曰く、「日本酒なんて、GDPや産業構成比でみたら本当に微々たるものかも知れない。けれども、生活と文化に溶け込む日本酒だからこそ、できることがあるはずだ。」と。参考:再エネがスタンダードとなる未来「エネルギーの地産地消」というと難しく感じるが、日本酒からはじめると親しみやすいはずだ。唎酒師:柏崎和久

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